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『生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』伊賀泰代・著


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◆量を追う発想が生産性を下げる

普段の通勤電車の中では、本を広げるスペースもなかなかなく、オーディオブック(febe)を聞いて過ごします。

その中でも特に印象に深く残り、今後とも参照したいと思ったものについては、実際に書籍でも購入しています。

 

その中の一冊が、『生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの 』伊賀泰代・著になります。

 

著者の伊賀泰代氏は、マッキンゼーにてコンサルタントを5年間経験された後に、そのままコンサルタントとしてディレクター(シニアパートナー)の道を進むのではなく、マッキンゼーの日本支社の採用マネージャーを10年以上経験されている方になります。

 

私も、監査法人というプロフェッショナルファームに在籍した経験から、著書に書かれていることの一言、一言が身に染みて実感できるものであり今後の参考としたい書籍となっています。

 

現在、日本企業の『生産性』の低下が国際比較でも顕著となっています。

『生産性』については、製造企業における製造工程での『生産性』が一般的には、議論されがちですが、いわゆる『ホワイトカラー』の『生産性』については、あまり議論の対象となっていません。

 

いまだに、業務の見直しをしないまま、安易に人を採用(「量」を負う発想)する企業は多く、結果的には、全体の生産性を押し下げている企業も多いように思えます。

日本の場合、雇用契約は、企業にとって非常に拘束力が強く、例え従業員が成果が達成できずに周りにもマイナスを影響を及ぼしている場合でも容易に解雇することは困難な状況です。

また、労働人口の減少は、東京においても深刻な状況となっており新卒採用、中途採用ともに難しい状況にあり、『ホワイトカラー』の『生産性』の向上について議論しないまま、人の採用に頼るのは難しい状況になっています。

著書に書かれているテーマは、深く日本企業が抱えてる課題に切り込むとともに、解決のためのヒントも記載されています。

 

管理職、ベンチャーのマネジメント、プロフェショナルに読んでいただきたい一冊です。

 

◆amazonの内容紹介から

いまの「働き方改革」において、最も重視されるべきは生産性である。
かつて日本企業は生産現場での高い生産性を誇ったが、ホワイトカラーの生産性が圧倒的に低く世界から取り残された原因となっている。
生産性はイノベーションの源泉でもあり、画期的なビジネスモデルを生み出すカギなのだ。
本書では、マッキンゼーの元人材育成マネージャーが、いかに組織と人材の生産性を上げるかを紹介する。
「成長するとは、生産性が上がること」元マッキンゼーの人材育成マネジャーが明かす生産性の上げ方。『採用基準』から4年。いま「働き方改革」で最も重視すべきものを問う。

◆目次メモ

はじめに
序章 軽視される「生産性」
第1章 生産性向上のための四つのアプローチ
第2章 ビジネスイノベーションに不可欠な生産性の意識
第3章 量から質の評価へ
第4章 トップパフォーマーの潜在力を引き出す
第5章 人材を諦めない組織へ
第6章 管理職の使命はチームの生産性向上
第7章 業務の生産性向上に直結する研修
第8章 マッキンゼー流 資料の作り方
第9章 マッキンゼー流 会議の進め方
終章 マクロな視点から
おわりに


◆著者のプロフィール

伊賀 泰代氏

 

兵庫県姫路市出身
一橋大学法学部卒業後、日興證券引受本部(当時)にて法人の資金調達業務に携わる。
その後、University of California at Berkeley, Haas School of Business にてMBA取得。
1993年より McKinsey and Company, Japan にて、コンサルタント、人材育成マネージャー、採用マネージャーを歴任。2010年末に退職するまでの17年間中、12年間を新人コンサルタントの採用と育成に携わる。
2011年より組織・人事コンサルタントとして、組織変革、リーダーシップ教育、人材育成などに関するコンサルティングに従事。
自分のキャリアを自分で創る人達のキャリア形成の実例を紹介するキャリア・インタビューサイト

MY CHOICEも運営中 → http://igayasuyo.com/


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