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ベンチャーにおけるCFOの人選について
IPOを目指すベンチャーにとってCFOの人選に成功するか否かは、非常に重要です。
IPOに関係した仕事に従事していると、CFOの紹介の依頼や直接就任してくれないかとのご相談は多くいただきます。
CFOの人選に失敗してIPOを断念する、ないし延期する例は多く聞かれます。
採用されたCFOが中心となって、管理チームが組成されていきますので、起点となるCFOの人選に誤った場合、IPOプロジェクトにとってマイナスになることは間違いありません。
IPOを達成した会社には、優秀なCFOや経理部長が必ずいます。
個人的に非常に優秀だと思っていたCFOの方がいたのですが、採用にあたって、会社は三顧の礼をもって迎えたようです。
一度、他の会社に内定が出ていたようですが、来てもらうために会社の方は、何度も自宅にお伺いしたとお聞きしたことがあります。
IPOを目指すベンチャーのCFOの資質としては(個人的な考え)
①巻き込む力があるか
②ストレス耐性があるか、前向きに取り込めるか
③組織・プロジェクトのマネジメント能力があるか
④資金管理能力
⑤業界の法的規制、税務、会計、資本政策、IPOに関する知識、吸収していく力
になります。
よくやってしまいがちな失敗例としては、
①履歴書を重視しすぎて、候補者のCFOとしての資質を見ていない(大企業出身だから、監査法人出身の会計士だから、高学歴だから)
②IPOを達成するにあたって、必要となる適正な管理部門の予算を把握できていない(CFOは、人事、総務、財務、経理を一人でやるべき、管理部門はコストだからとにかくかけない)
になります。
ベンチャーは、そもそもヒト、モノ、カネが十分な状態な会社は少ないものです。
特にカネ(資金)が少ないことで、CFOにとっては、協力者(VC、主幹事証券、弁護士、コンサル、監査法人など)からできる限りの協力を得る必要がでてきます。
何もかも、CFOでこなすことは、実際には不可能で、協力者との良い関係を気づきながら、プロジェクトを前進させることが重要になります。
ベンチャーの場合、方針の変更は比較的多く発生しますし、前例がないところから、各種のレギュレーション(規制)をクリアーしながら前進させることが求めらます。
人手不足は深刻で、十分でない人員のなかでうまく組織をマネジメントすることが必要となります。
ストレス耐性は非常に重要なファクターだと個人的には思っています。
では、会社にとって最適なCFOを採用するには、どのようにすればよいか
①IPO、会計がわかっている専門家に採用面接のときに同席してもらう(プロは、話せばだいたい分かります)
②採用面接として会う人数を多くする
③CFOに求める能力を明らかにしておく
④年収の相場を知る
その会社にとって、最適なCFOとめくりあって、IPOに成功し、ビジネスを発展させる会社が多く出てくることを願っています。