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プレミナリー・ドラフト・レポート(PDR)の役割
2016年11月に内部監査人協会(IIA)より公表された「IPPFプラクティス・ガイド『監査報告書:アシュアランス業務の結果の伝達』」では、優れた実務慣行としてプレミナリー・ドラフト・レポート(PDR)が紹介されています。
プレミナリー・ドラフト・レポート(PDR)は別名、オーディット・メモランダム、発見事項ワークシート、オーディット・コメント・リフェラル(ACR)とも呼ばれます。
内部監査においては、監査報告書の最終版に、内部監査が発見した事項などをもとに監査対象部門のマネジメントが作成したマネジメントレスポンス(改善措置の計画など)もあわせて記載されます。
したがって、実際の監査実施段階の早い時点から、解決策を見出すために、監査対象部門との建設的なディスカッションを行う必要があります。
プレミナリー・ドラフト・レポート(PDR)は、監査対象部門長などのマネジメントレスポンスを取りまとめる責任を有する者とのコミュニケーションツールとして、内部監査部門がとりまとめるレポートのことをいいます。
プレミナリー・ドラフト・レポート(PDR)には、「現在の状況」、「規準」、「原因」、「影響」、「改善のための提言のドラフト(草案)」が含まれます。
また、プレミナリー・ドラフト・レポート(PDR)には、内部監査を担当する者にとっても、「現在の状況」、「規準」、「原因」、「影響」、「改善のための提言のドラフト(草案)」という基軸をもちながら監査業務を管理することによって、内部監査業務のプロセスを強化する役割ももっています。