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監査上問題となる不正は、多くの場合において基本となるパターンが存在します。
ついつい、最近のM&A(企業結合)や引当金や減損等(見積項目)、海外子会社を利用した不正に目が向けられがちですが、昔からある典型的な不正のパターンである事例も多く、その基本パターンを習得することで早期に発見することにつながります。
実際に、不正に関する調査報告書を見ても、昔ながらの基本となるパターンも多く、登場する会社が海外子会社に置き換えてみたり、何重にも会社を介在させていることで発覚を逃れてている場合が多く見受けられます。
今なお、日本経済も厳しい状況が続いており、経理・監査に従事する方にも典型的なパターンを知ることは特に重要だと思います。
昔からある典型的な不正のパターン(あくまで一例)
①収益
・循環取引(Uターン取引)
・スルー取引
・クロス取引
・関連当事者を使った取引
・完成前の先行計上(押込み販売)
②売掛金
・スキミング/ラッピング
・滞留債権/不良債権に対する貸倒引当金の積立不足
③売上原価・仕掛品・ソフトウェア
・原価の付替え/繰延べ
④費用
・架空(会社・従業員)経費の計上
・請求書/領収書の偽造